たぬきじんじゃ柳森神社

東京は千代田区、秋葉原駅と岩本町駅のほど近くにある、小さいながらも(といっても立地を考えると総面積は相当なものである)一部では有名な神社。
一つには所狭しと色々な神社が同居している様が道路から見え目立つからもあるだろう。
また一つにはたぬき神社としてである。


まず二体の大きなタヌキ像が目を引く。狛犬のような対ではなく、大きさやデザインもばらばら、向きも揃っていない。

鳥居に向かって右のたぬき像。台座には「抜群」(たをぬく)の文字


鳥居に向かって左手にあるタヌキ像。すこし小ぶり。かわいい。

こちらが「おたぬきさん」福寿神の祠。

福寿神祠は、徳川桂昌院(五代将軍・綱吉の生母)が江戸城内に建立した「福寿いなり」に由来する。徳川桂昌は庶民の出から将軍(家光)の側室に、そして将軍(綱吉)の生母になった「玉の輿」の人。出世運、勝運のご利益があるとされている。

お賽銭箱に向かって左の狸

お賽銭箱に向かって右の狸。年季を感じますね

 筆者のタヌキ作品も、お求めのかたのもとへの旅立ち前にお詣りしています。
あやかり、あやかり

入口の像や祠のみならず、あたりにもちょこちょことタヌキ像がいらっしゃる。


見つけたときはちょっとギョッとしてしまった、真っ青狸


おたぬきさん由来書

もう数年前のことだが(そのときでも残り僅少とのお話だったからもしかしたら終わってしまったかもしれない)親子たぬきのお守りも授与いただいた。

筆者の個展にもいつもお越しいただいております

境内にはさまざまな神(の使い)がいらっしゃる。



お馴染みの狛犬(獅子)

主祭神は倉稲魂大神だそうで、なるほど本堂は稲荷神社である。
同じ敷地内に、豊穣の神(稲荷神)、火の神(迦具土神)に水の神(龍神)、さらには安産の神、酒造の神(木之花咲耶姫命=酒解子神)、勝運おたぬきさま(福寿神=徳川桂昌院殿)もいらっしゃる。

大きな親子狐像

歴史的には鬼門除けに作られたのが始まりらしい。椙森神社・烏森神社とともに江戸三森に数えられる。

また、本殿が鳥居より下にある構造はすこし珍しいらしい。

タヌキ好きにはもちろん、そうでないかたにも色々と見所の多い神社である。秋葉原に行かれるついでにでものぞいてみてほしい。

おしまい

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