2024.05 狸菩薩お詣り(相模原)
狸菩薩に。
神奈川県は相模原、田名の山裾の洞穴にその祠はある。地名は「ひの坂」らしい。
すぐそばも住宅地、太い県道からも近い。写真ではわかりづらいが人里の祠である。
中には狸菩薩の祠しかない。専用の洞穴である。
これまでメインの社殿・エリアに狸要素はなく、そのわきに狸の神社祭壇があることが多かったため、質素ながら単体でおわすことが印象的だった。
旗も手書きのようだし、両脇の狸像に狛犬のような統一感はなく無造作に並べられた疑いがある。右手の像は寝そべっている。なんだかゆるい。
しかし旗は2024年1月吉日とあり、現在まで更新されよく親しまれているようだ。ちなみに相模原市立博物館の職員ブログ の2000年撮影の写真には、すでに古めかしい様子の祠が写っており、2024年1月にいきなりできたものではない。ご安心を。
この写真のときから狸像が増えているのもちょっと面白い。
由来
さて、同ブログ記事には狸菩薩の由来も記載されていた。
いたずらが過ぎる狸に、たまりかねたおばあさんが炭をぶつけ、狸が火だるまになって坂を転げ落ちたとの伝承からひの坂(火の坂)と呼ばれるようになりました。
どうもおばあさんの家に頻繁に勝手に入ってぐうぐう寝ていて、その日もぐうぐう寝ていたところに炭を投げつけられたらしい。 まぬけな狸ぽんな。
またサザンロード相模台商店街ウェブサイト中「さがみっぱらの昔話」によると、
大正になって、近所に住む人が、この坂で怪我をしました。その折、狸の祟りだというお告げを聞いて、狸菩薩として祀り、当時はご利益があると評判になり、大変にぎわったそうです。
とあり、祟りを恐れて建立されたとされるようだ。こわい狸ぽんな。
この「大変にぎわって」が凄かったために通路の妨げにならぬよう洞穴を掘って祀ったという説もあるらしい。大人気ぽんな。
狸と火
有名な昔話・カチカチ山も狸が燃える。
狸と火は何か関係が深いのであろうか。今度調べてみようと思います。情報お持ちの方はぜひ教えてください。
余談 宮ケ瀬湖
火だるまになる話を聞いた後、水を求めて西に向かい宮ケ瀬湖に。ダムも見たかったが駐車場入り口が渋滞していて断念。しかし湖畔の公園のようなところも清々しいよいところでした。
湖の怪獣タヌッシー
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