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アジアの日本風izakaya「TANUKI」観測

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海外で見掛けた「タヌキ」店名観測報告。 台湾、シンガポールで見掛けたTANUKIなお店は日本風Izakayaだった。 香港では意外にもGoogle Mapsで見る限りIzakayaのTANUKIはないよう。見つかったのは多国風カフェレストランのみだ。 海外で日本食が人気と言われて久しい。特定の料理だけではなく"Izakaya"という形態(?)も人気だそう。そこで日本でポピュラーな「TANUKI」の名前がつけるられることがときどきあるようだ。 イタリア(ローマ)、トルコ(イスタンブール)、アメリカ(シリコンバレー)では見掛けなかったが、アジア以外でのTANUKIなお店も見たいものです。 台北(台湾) 狸貓酒食屋  地図 ここは地図情報でではなく、宿から散策してるときにたまたま見つけた。 台北では知っている人の多いお店らしい。 地図情報で見つけた下記も気になる。(現物は未見) 狸炉端焼日式居酒屋 https://maps.app.goo.gl/9k6YKsfHegGyF1469 派手にタヌキ像やタヌキ文字があるよう。 Li Jun Izakaya Restaurant https://maps.app.goo.gl/JCojahZfvavHnw6A7 こちらは落ち着いた外観、やはり信楽焼のタヌキ像があるようだ。 シンガポール Tanuki Raw  地図 たまたま使った宿とくっついていた商業施設内にあり、見つけたときは不意のことにびっくりした。 この店のタヌキは細身で、すこし意地悪そうな風貌をしている。 韓国ではずる賢く、人を騙すイメージ、かわいいばかりではない野生動物の危なさから、ちょっと悪役的な見方が長年強かったと(それが近年はかわいいイメージが強まってきたとも)聞いたが、似たような背景なのかもしれない。 シンガポールには野生のタヌキがおらず野生動物としての怖さや実害はないため、全く違う経緯の可能性もある。 真ん中がシュッと白かったり、目の上が白いのはハクビシンやアライグマを連想させる。日本以外の国ではこれらは言語的に区別されなかったり、一般人の知識として混同される(これは日本も)ことが多く、名前は「TANUKI」であるがタヌキ属のあの生物を指すのではなくもう少し広いコンセプトなのかもしれない。 シンガポール内に姉妹店があるようだ( 地図 )。 ...

2024.05 狸菩薩お詣り(相模原)

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狸菩薩に。 神奈川県は相模原、田名の山裾の洞穴にその祠はある。地名は「ひの坂」らしい。 すぐそばも住宅地、太い県道からも近い。写真ではわかりづらいが人里の祠である。 中には狸菩薩の祠しかない。専用の洞穴である。 これまでメインの社殿・エリアに狸要素はなく、そのわきに狸の神社祭壇があることが多かったため、質素ながら単体でおわすことが印象的だった。 旗も手書きのようだし、両脇の狸像に狛犬のような統一感はなく無造作に並べられた疑いがある。右手の像は寝そべっている。なんだかゆるい。 しかし旗は2024年1月吉日とあり、現在まで更新されよく親しまれているようだ。ちなみに 相模原市立博物館の職員ブログ  の2000年撮影の写真には、すでに古めかしい様子の祠が写っており、2024年1月にいきなりできたものではない。ご安心を。 出典: 相模原市立博物館の職員ブログ この写真のときから狸像が増えているのもちょっと面白い。 由来 さて、 同ブログ記事 には狸菩薩の由来も記載されていた。 いたずらが過ぎる狸に、たまりかねたおばあさんが炭をぶつけ、狸が火だるまになって坂を転げ落ちたとの伝承からひの坂(火の坂)と呼ばれるようになりました。 どうもおばあさんの家に頻繁に勝手に入ってぐうぐう寝ていて、その日もぐうぐう寝ていたところに炭を投げつけられたらしい。 まぬけな狸ぽんな。  また サザンロード相模台商店街ウェブサイト中「さがみっぱらの昔話」 によると、 大正になって、近所に住む人が、この坂で怪我をしました。その折、狸の祟りだというお告げを聞いて、狸菩薩として祀り、当時はご利益があると評判になり、大変にぎわったそうです。 とあり、祟りを恐れて建立されたとされるようだ。こわい狸ぽんな。   この「大変にぎわって」が凄かったために通路の妨げにならぬよう洞穴を掘って祀ったという説もあるらしい。大人気ぽんな。 狸と火 有名な昔話・カチカチ山も狸が燃える。 狸と火は何か関係が深いのであろうか。今度調べてみようと思います。情報お持ちの方はぜひ教えてください。 余談 宮ケ瀬湖 火だるまになる話を聞いた後、水を求めて西に向かい宮ケ瀬湖に。ダムも見たかったが駐車場入り口が渋滞していて断念。しかし湖畔の公園のようなところも清々しいよいところでした。 湖の怪獣タヌッシー

2024.04 シンガポールたぬきレポート

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 2024年4月、 シンガポールで暮らすタヌキに会うべくシンガポール動物園・ナイトサファリに行ったり、シンガポール人にタヌキのイメージをきいたり、の記録。 X(Twitter)でのsylacwaの投稿 をまとめたものです。 シンガポール動物園 日本から贈られたタヌキがいるという情報があったが現在シンガポール動物園では見られない。 園内地図にも、公式アプリの動物一覧にもなく職員さんにraccoon dogの場所を質問。結果いないと。「かわりに」という調子でafrican wild dogを紹介されてびっくり面白かった。 ナイトサファリ サファリのショーに出るとのネット情報もあり、注意していたらfrom Japanの前振りが聞こえ小柄なタヌキが登場! 巨大画面には信楽狸タイプと思しくもなんだか独特のタヌキ像とTANUKIの文字も。 他の動物は特技など披露したがタヌキは小さなエリアをふんふん歩いただけてご退出……。 ショーでは日本でもよくタヌキと混同されるcommon raccoon、アライグマも登場。 鞄を漁ろうとしたり、瓶の蓋を開けたり、コミカルかつパワフルに動き回っていて会場を沸かせていた。ぐぬぬ人気があるのも頷ける。同時にこの賢さ器用さ、身近にいたら大変ぽんなとしみじみ思いました。 インタビュー 仕事後、ロビーまで送ってもらう数分で実施。 “legendary”はおとぎ話のとか空想上のくらいの感覚で用いられたと想像するがlegendの響きに大興奮。タヌキが身近でない(もともとSGに野生はいない)・話では知っているというタヌキとの距離感が一言に詰まっていて面白いね。 以上、シンガポールたぬきレポートでした。

谷町線はたぬまち線?! 2024.02 大阪たぬきレポート

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 2024年2月、大阪のたぬき所を調査した。その記録である。 事前調査 大阪駅近くで用事があったため、だいたいそのあたりについてGoogleマップで狸らしいところを調査した。 地下鉄の谷町線沿いにいくつか見つかった。谷町線はたぬまち線であったか(早速のタイトル回収)。 初日は夜まで大阪駅。大阪駅から谷町線の東梅田駅は歩ける距離のようだ。宿を谷町線沿い・天満橋そばにとり、翌日の調査に備えることにした。 さて翌日。 堀川戎神社、榎木神社(地車稲荷) ……の前に、大阪天満宮に行った。暖かな日差し、澄んだ空気、梅が見頃でよかった。 そして堀川戎神社に。狸ポイントはその境内、鳥居をくぐってすぐ右手にある榎木神社である。地車稲荷とも言われる。地車吉兵衛なる老狸が祀られているそうだ。 のだが、榎木神社の中には狸らしいものは何も見当たらない。「稲荷」とあって、狐はある。小さな社殿の周りに車を引く絵の絵馬がいくつもあり、それも茶色い狐が車を引いている、と思ったがどうやらそれが狸らしかった。むずかしい。 狸坂大明神 強そうなお名前である。堀川戎神社近く南森町駅から谷町線に乗り、ぐーっと南に下がって谷町四丁目で降りててくてく。南大江公園という、長方形の公園の南西端あたりにあった。 強そうなお名前だが強そうな狸はおらず。鳥居に「狸坂大明神」の看板(?)が掲げられている他は狸らしいものは何もない。由来の掲示もなく不明だが、狸坂はたんなる地名であって、ここが狸を祀っているわけではないのかもしれない。 UHA味覚糖ビル 来た道を戻るのもつまらないからさらに南に歩くとしばらくしてUHA味覚糖ビルを見つけた。仔細割愛するが面白かった。しば漬けのぷっちょを貰いました。 また、次なる目的地・龍渕寺にだいぶ近づいた頃だったか、十に迫るか超えるかという数の狸像が並ぶすし屋があった。その狸像の群の中、梟像がまぎれこむようにいた。 龍渕寺 狸像がたくさんあることで有名なお寺らしい。と聞いて行ったがまあ誠にたくさんありました。 2m超の大きな像から、5cmないような小さな像まで。また炉のようなもの、瓶のようなもの、色々であった。 信楽の狸は時代とともに顔つき体つき持ち物に変遷があると聞く。ここには色々な狸の品があり、これは古いものかあれは新しそうだと考えるのも面白かった。 源聖寺坂、西田辺狸地蔵 これらも...